忘れっぽい女の生活備忘録

備忘録として適当に書き散らかします

USCPA不合格体験記

数年前、USCPA (米国公認会計士)になろうと思って勉強・受験したが色々あって見事に撃沈した。

不合格体験記の需要は皆無だと思うが、人生の記録として一応書いておく。

 

経緯

202X年10月アビタスに入学。

→英文会計入門をさくっとクリアして、FAR (Financial Accouting & Reporting / 企業財務会計&公会計)を12月ごろから勉強。

→約半年の勉強期間を経て7月に初受験。70点で不合格。(合格点は75点)

→70点ならあと少しだったのでは…と思い9月に再受験。67点で不合格。

→試験の点数が下がって勉強が思うように進んでいないのが明確化されたことによるフラストレーション、1回の受験につき約7万円の高すぎる受験料、減り続ける貯金にメンタルやられて勉強続行不可。

→これまで通りエンジニアとして頑張ろうとようやく腹を括って勉強終了。

 

USCPAを受けようと思った動機

  • 仕事(インフラエンジニア)に面白さを全く感じなかった上に、年収も低かったので外資系に転職して年収を上げたかった
  • 会計は得意というわけではないが大学時代に会計を専攻していたので、もしかしてイケるんじゃない?と思ったため
  • 英語に苦手意識がなかったから(とはいってもTOEIC未受験、英語力を示すものは大学受験直後に受けた英検2級レベルのみw)
  • 公認会計士ではなく米国公認会計士を受けたのは、予備校の合格体験記を読む限りUSCPAなら働きながらでも受かりそうな感じがしたから

「転職して年収上げたい」だけが理由だったので完全に動機が弱い。弱いと言うか甘い。

会計士として働くことをイメージできずただUSCPA資格が欲しいだけで、合格体験記に書いてある自分にとって都合のいい情報だけをピックアップして、なんとなく本気で勉強すれば受かるんじゃない〜くらいの感覚で勉強を始めてしまった。

 

なんで落ちたか

勉強面

USCPA合格に必要な4科目のうち、一番最初に受けると言われるFARですら一度も受かってないので敗因は分からんというのが正直な感想だが、原因はこれかなと思うことが少しある。

  1. FARに関しては概論も詳細も理解できていなかった。「この勘定科目はBS」「この勘定科目はPL」とかそういうのが頭に叩き込めていなかったと思う。
  2. 仕訳が暗記頼りだった。簿記2級はこれで乗り切れてしまったので、「仕訳=暗記でなんとかなる」という脳みそが出来上がってしまっていたんだと思われる。そしてそれを修正できなかった。

 

メンタル面

平日は1日4時間、休日は1日7時間以上勉強することを目標としていた。が、途中で働きながら勉強を続けることがキツくなった。このとき、仕事の業務内容も対人関係も最悪で眠れない日々が続いた。一度休職し自己都合の傷病で休職して勉強に専念せざるを得ない環境を作って挽回しようとしたが、逆に絶対受からなければ後がないと言うプレッシャーでメンタルが死んだ。ちなみに勉強を辞めたことでメンタルは無事に回復した。

 

USCPA受験に向けて勉強してよかったこと

  • 英語に対する抵抗感がなくなって、TOEICスコアが800点超えた

TOEICはアプリでちょこっと対策して受けたら800点超えたが、あまりガチで勉強はしてなかった。これはUSCPA勉強してたから出た結果だと思う。

 

  • 技術文書が英語で読めるようになった

かなり役に立ってるかと言えばそうでもないけど、ごく稀に日本語になってない情報が欲しい情報にドンピシャにハマることがある。(各種サービスのコミュニティフォーラムに書いてある英語のQ&Aとかね)

まぁあとクラウドサービス製品なんかは本場の技術文書から情報拾えるに越したことはないからね…。あんまり原文読む機会ないですが。

 

感想

そんなこんなで貴重な時間とお金とメンタルをすり減らしてキャリアチェンジを図ってみた結果、一度も合格することができず何もうまくはいかなかったが、お陰で元の生活も悪くないと気づくことができた。

今の環境が嫌なので変えたいというのは資格試験勉強のとても大きなモチベーションだと思う。

私も逃げのキャリアチェンジを動機として受験勉強を始めたことが合格できなかった最大の原因であるとは思っていない。ただし、そこにメンタル不調が重なると本当に何事も上手くいかなくなるので気をつけてほしい。

もし何らかの難関資格を取って今の環境をガラッと変えたい。しかしメンタルがちょっと正常じゃないしちょっと落ち込み気味かもと思ってるなら絶対にメンタルの回復を最優先したほうがいい。私は約1年かけてそれを思い知った。